自宅マンション「スケルトンリフォーム」体験記(その③待望のプラン提示)

自宅マンション「スケルトンリフォーム」体験記(その③待望のプラン提示

待望のプラン提示

10月9日いよいよ待望のプラン提示である。いただいたプランは二案、まず対面型のオープンキッチンを取り入れたA案と、今までと同じクローズドキッチン型のB案だ。

どちらの案も真ん中にあった子供部屋のスペースが解放され、リビングと寝室スペースがそれぞれ若干拡張されたと同時に、「WIC(ウォークインクローゼット)」とコンパクトな「書斎コーナー」がうまく組み込まれている。

キッチンタイプの決定は家内の判断にゆだねていたのであるが、モデルルームの視察でオープンキッチンの解放的なよさを体感していたこともあり、ここは迷わず「A案でいきましょう」ということになった。

A案のプラン
拡大してご覧下さい
-ここから微修正を加えていく-

A案のオープンキッチンは、スペース的な制約(近くのパイプシャフトスペースが動かせない)から一般的なヨコ長タイプとはせずに、調理台を若干リビング側に出すことにより生じた背後のスペースを二つに分け、その境を「カップボード」と開放感のある「ローウォール」で仕切るといううまい工夫がほどこされていた。

「浴室」のバスタブサイズもギリギリの工夫で1サイズ大きいものが入った。

また私の希望でもあった「書斎コーナー」が窓側に設けられており、特にA案では 寝室との境の戸を開放すれば、廊下を通らずにリビングと寝室を行き来できる「第二の動線」として使用できる、という点も魅力であった。(書斎コーナー:下図の右下部分)

「書斎コーナー」の背後は、天井までのスペースを活かした作り付けの「本棚」だ。

キッチンへの動線も、洗面室側から二つとリビング側からの、計三つある。こうした表・裏の複数の動線が確保できたところは今回のプランの大きな特長となった。

限られたスペースをうまく活用し、こちらの希望をそれも一度聞いただけで、うまく形にして表現してくれたところに、セールスエンジニアS氏の並々ならぬ力量を感じた。

しかもそうした工夫が、プランの平面的なところにとどまらず、空間を立体的にとらえているところがさすがだ。

またこちらの要望にただ解答を出すだけではなく、こちらが気づいていなかった部分でアイデア、提案を出していただけたのも有難い。

例えば、リビングの「出窓部分」の工夫。もともとこのマンションは20数年前の設計であるが、リビングの開口部をベランダ側に大きく張り出した出窓状にしたプランだ。この出窓によってリビングの広さと開放感が演出されているところが気に入っていた。

従前の、リビング出窓部分
(雑然とモノを置いてありますが・・・)

A案 出窓カウンターの巾拡大(左サイドの黄色部分)
-上段:出窓カウンター、下段:収納-
-微修正では、カウンターをリビング側に更に倍に拡大した-

今回のリフォームプランではこの特徴をさらにいかし、出窓部分のタナ板をリビング側に拡大させて、その上を広く活用できる空間とし、下には大きな収納スペースを設けるという工夫をほどこした。

こうしたあたまのやわらかい発想はすばらしい。今回のリフォームで、来客に対しても自慢できそうな部分だ。

 

こうしてプランの大枠がイメージできるようになったところで、次はこれをより細かく緻密なプランに仕上げていく作業に入ることになる。

その間こちらとしてはA案のプランの中で示された収納スペースのボリュームチェックをしてみることにする。(図面の黄色及びピンク色部分) 

持ち込むことになる荷物類が収納プランの中に収まるかどうかを大ざっぱにつかんでおこうということだ。

まず「断捨離」前の現在ある荷物の量を、実際に巻き尺を当てながらざっくりと「体積」でつかんでみる。一方、プランで示された収納スペースの大きさを図面から同じく「体積」でおさえ、これに持込むBOX家具等の「体積」を加えてトータルの収納可能「体積」を出す。

その比較で、収納計画に余裕があるか否かを確認することにした。

 

答えは、一割程度の余裕あり、ということであった。

つまり短期間で作っていただいたプランにもかかわらず、ほぼ正解といえる収納プランを示していただいたと言えるわけであり、これもさすがである。

これまでの多くの事例からくる経験に裏打ちされた、プランニングノウハウがあるのだろう。しかし収納に余裕あり、とはいっても小さな余裕にすぎない。今後の生活でまた増えてくる荷物量を考えれば、完成して入居する際には、やはりこの際それなりの「断捨離」を実行しておかなければいけないということも了解した。

 

近くの現場見学会、視察

プランの提案をいただいた翌日(10月10日)には、たまたま折よく案内チラシが入り、近くの代官山のマンションで実施された同社の「工事中現場見学会」に参加した。

電話で問合せた情報が伝わったのか、S氏が思いがけず現場で待っていてくれた(感謝!)。現場ではコンクリート打ちっぱなしのスケルトン状態から、間仕切り壁を立ち上げ、設備機器の納入を始めた状態での見学会であった。

工事現場見学会(代官山)にて
-キッチン部分、設置養生中-

夫婦二人、子供三人のこのご家庭の事情を反映した、手作り感のある間取りであった。

男の子二人の子供部屋の境を、立体的に「上下入れ子状態」にした工夫が印象的であった。

 

つづく(次回、その④詳細プランの打合せ)