ス ペ イ ン旅行記(付 カタールW杯観戦記)その③(グラナダ)

ス ペ イ ン旅行記カタールW杯観戦記)その③(グラナダ

平成25年(2013年)8月17日~24日

令和4年(2022年)11~12月 

takachan

(19日)今日は早朝出発で、グラナダへ向けてのバスの旅だ。

(・・ところで2022年カタールW杯、日本の第1戦 対ドイツ戦が昨夜(11月23日)あり、日本が起死回生の逆転勝利を飾った! 1993年W杯アジア予選でのあの「ドーハの悲劇」から29年、「ドーハの歓喜」を実現する貴重な勝点をあげた。前半のふがいない戦いぶり(0-1)から、後半は森保監督のシステム変更策(4バックから、3バックへ)がピタリとはまり、また堂安、浅野といった交代選手の得点という活躍もあって、あの強豪ドイツに世界もおどろく逆転(2-1)勝利だ。

堂安の同点ゴール(TV画面より)

円陣を組む日本代表(同 上)

思えば29年前 ロスタイムの衝撃的な失点によってW杯初出場をはばまれた翌朝、茫然自失の状態で出社し寝不足もあって、その日午後には外出先からまわった行きつけの床屋のチェアで蒸しタオルをあてて横たわっていたことを思いだす。今朝はといえば、勝利インタビューの見過ぎで寝不足だ。)

 

 さてグラナダへの快適なドライブ、はてしなく続く黄色いヒマワリ畑は壮観だ。ハダカの岩山、ため池群が見えてくる。このアンダルシア地方には、川が少ないという。岩山のふもとは一面のオリーブ畑だ。バスでの道中、このさきのマドリード訪問時のオプション企画として、スペインプロサッカー「レアル・マドリード」の8万人収容のホームスタジアム「サンティアゴ・ベルナベウ」でのゲームのチケット(対戦相手:カタールのプロチーム)が取れます、とのアナウンス。迷わず二枚、注文する。これは楽しみだ! スペインサッカーといえばラ・リーガ;FCバルセロナレアル・マドリードが二大強豪だ。実はバルセロナではスポーツショップに寄って、FCバルセロナのレプリカユニフォームを購入したばかり。(10番メッシ(アルゼンチン)11番ネイマール(ブラジル)どちらか迷って・・、ネイマールのユニフォーム購入・・ケチケチしないで、両方買えば良かった!

 

(・・・2022年カタールW杯、(同11月23日)日本と同組のスペインはコスタリカ相手に7-0の大勝。さすがの結果だ。日本、第3戦はそのスペインに挑戦だ。)

 

FCバルセロナの、レプリカユニフォーム

アンダルシア地方の、ヒマワリ畑

 昼食はRESTAURANTE Tres Sierras。陽光のもとでいただくオレンジ&ポテトにオリーブオイルの前菜、熱々のラザニアにビール!デザートにはチーズケーキ、美味い!陽気な元気おじいさんがオーナーだ。レストランの前庭にはアーモンドの木・・・。ツアー仲間のお嬢さんから「デジカメの調子が悪くて・・・」と、相談を受ける。液晶画面のトラブルあるも、撮影機能に問題はないと診断。これから行くのは圧巻のアルハンブラ宮殿、「大丈夫ですよ、良かったですね」「有難うございます。安心しました!」

 

 アルハンブラ宮殿は、9世紀にイスラム教勢力「後ウマイヤ朝」がイベリア半島に進出した際の軍事要塞「アルカサーバ」がその原型とされる。11世紀に始まったキリスト教徒の国土回復運動「レコンキスタ」が本格化して、トレド、コルドバセビリアが続けて陥落。イスラム教徒の版図として残されたのがグラナダを中心とするアンダルシア南部地方のみとなった時期、この地を治める「ナスル朝」によって大きく拡張されたのが現在につながるアルハンブラ宮殿とのこと。1492年レコンキスタによってグラナダがついに陥落し、宮殿がキリスト教徒の手に渡ったのち、「カルロス5世」がこの地を避暑地として選んだ。その後モスクがキリスト教会へと変えられ、礼拝堂や修道院が建てられたものの、基本的にはイスラム様式の宮殿の大半がスペインの誇る世界遺産としてそのまま現在まで残されてきた。スペイン国民がこの宮殿の文化的価値を肯定してきたことの現れであろう。

アルハンブラ宮殿全景

 グラナダに到着。旧市街からアルハンブラ宮殿の内部へ。この地方を象徴するという糸杉の並木、ザクロの木、美しい花々の間をぬって進む。真夏のこの季節のわりには、意外と涼しい。なるほど国王が避暑地に選んだということもうなずける。宮殿の豪華なイスラム装飾、

 アルハンブラ宮殿、内部の庭園 

 アルハンブラ宮殿、噴水のある前庭 

 ふんだんな水を活用した噴水群、美しいモザイクタイルと白い大理石、色とりどりの花々、・・・色彩の洪水だ。ナイスなガイド役は、サイトーさん。イスラム教文化とレコンキスタの、秘められた壮絶な歴史を語る名解説だ。ぬけるような青空と、カラッとした夏の暑さに映える美しい宮殿の空間だ・・・。     

アルハンブラ宮殿の、イスラム装飾

 同、映り込むステンドグラスの光

 サイトーさんの案内で地元の寄木細工店へ寄って、グラナダの今日の宿泊ホテルはMACIA HOTEL。内装がオレンジ色づくめのモダンなホテルだ。夕食ではこれも地元産のアルハンブラ・ビールをいただく。高アルコール度のペールエール・ビールだ。あわせていただくお肉料理も美味しい。ツアーメンバーの中のお二人に、サプライズのお誕生日祝いが!そのうちの一人は、10歳のお坊ちゃん。メンバーみんなで祝って、コングラチュレイションズ!「良かったわね」とお母さん。

つづく(次回、ミハス、セビリア