ス ペ イ ン旅行記(付 カタールW杯観戦記)その⑦(マドリードⅡ)

ス ペ イ ン旅行記付 カタールW杯観戦記)その⑦(マドリードⅡ)

平成25年(2013年)8月17日~24日

令和4年(2022年)11~12月 

(23日つづき)トレドをあとにして、バスにてマドリードへ。ホテルに戻り、近くのカルフール(スーパー)へ夕食(サンドイッチとビール)の買い出しに。今晩は、いよいよ待望のレアル・マドリードのゲーム観戦だ! バスにてレアルのホームスタジアム:サンチャゴ・ベルナベウへ向かう。ご一緒するのは新婚さんのおふたりと叶姉妹(と、ひそかに名付けた美人姉妹)、一人旅の森川氏ほかだ。新婚さんはお揃いのレアルの白いユニフォーム姿に着替えて気合が入っている。レアルサポーターだらけの人ごみをかき分けて46番ゲートから入場、親切な案内に従って2階席に着席。スタジアムはゲーム開始前からの応援合戦ですでに大盛り上がりだ。さすがこれが世界トップクラスのサッカー大国という雰囲気だ。 

サンチャゴ・ベルナベウ
(ウォーミングアップす
るレアルの選手たち)-家内の携帯で-

 今日のゲームは、レアル・マドリードのエースでかつスペイン代表のエースでもあるラウール・ゴンザレスの、移籍を前にした記念の親善試合だ。レアルにはほかにも各国の代表クラスが顔をそろえている。その一人、ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドも出場している。対戦相手は2022年W杯の開催予定国、中東カタールのトップチーム:アル・サッド。8万人収容の巨大なスタジアムが、レアルの白いユニフォームやスペイン代表の赤いユニフォームを着たサポーターたちで満員だ。「ラウール!ラウール!・・・」の大合唱! 

サンチャゴ・ベルナベウ
(整列した両チーム;白がレアルマドリード
スタンドにRAULの人文字)

 

 照明のカクテル光線に映えるスタンドの熱気。鮮やかな緑の芝生のピッチでは選手たちのウォーミングアップが始まっている・・・。と、ここへきて何と思わぬトラブルが発生した。デジカメが(興奮のあまり!?)起動不良の事態!なのだ。なんとかして直そうと焦るものの、まったく反応してくれなくなってしまった。試合開始の時間がせまるなか、修理作業を断念して家内の携帯(ガラ系)の写真機能を借りることで急場をしのぐことに。(自身の携帯は日本の自宅に置き忘れてきたのだ。)画質は劣るがそんなことは言っていられない・・・。

 試合前半、ラウールがレアルの先制ゴールを叩きこんだ!!立ち上がったサポーターの叫び声は最高潮に達する。期せずして起こったウェーブの波がスタンドをかけめぐる。われわれも一緒に立ち上がりウェ~~~ブだ! 後半、レアルの2点目が入る。GOOOOAL!! とアナウンスが響きわたる。

スペイン代表のユニフォーム姿のサポーター
(ラウールの得点で、大盛上り)

 

 ・・・と、ここで誠に残念ながら我々は帰る準備。実は、案内ガイドのお兄さんから「試合終了後は、大混乱になるので地下鉄でホテルに戻って来るのに(帰りのバスはない)何かあっては大変なので、残り25分になったらスタジアムから出て下さい。先ほどの入口のゲートでお待ちしています。」ということになっていたのだ。・・・

  ゲームが佳境の中、スタンドを去ろうとする我々を怪訝な眼で見つめるレアルサポーターたちの目、目、目、・・・・「この東洋人たちはどうしたんだ?サッカーの見方が分かってないんじゃないか・・・??」とでも思っているんだろうなあ、と感じながら・・残念!・・・。スタジアムの売店で記念のラウール・グッズ(カタログ、タオルetc)を購入、タクシーでホテルへ戻る。・・・興奮さめやらずの状態、続く。

ラウール・グッズ

 

(さて、カタールW杯決勝トーナメント1回戦、スペインの相手はアフリカの雄モロッコであった。(12月7日)。結果は延長戦まで戦って0-0のノースコア、PK戦でもスペインはゴールを奪えず0-3でモロッコに敗退。グループリーグで日本に衝撃的な逆転負けを喫したスペインだったが、立て直すことができずW杯を去ることになった。スペインは過去の大会でもPK戦を苦手にしてきた歴史がある。今回もそのトラウマを消し去ることが出来なかったようだ。

 話は私事になるが、私も中学・高校時代サッカー部に所属しており中学時代には2年生時 東京都大会優勝(自身は補欠)、副主将をつとめた3年生では同3位という成績であった。当時の大会では試合結果が同スコアの場合、抽選で勝敗を決めるという何とも味気なくまた敗者にとっては納得のいかない方法がとられていた。近年それがPK戦という方式に代わり、納得性はたしかにハッキリした。しかしPK戦は偶発性の伴う結果が出ることも確かであって、敗者にとっては何とも残酷な方法ではある。しかしそれもサッカー、それも勝負ということなのであろう。

W杯カタール大会公式球(ミニチュアボール)

 日本、スペインともにBEST16で姿を消し、次回大会(カナダ、米、メキシコ共催)へ向けて新たな一歩を始めることとなった。今大会での優勝国ははたしてどこになるのか? ファンとしての期待は続く・・・)

 

つづく(次回、マドリードⅢ)