ス ペ イ ン旅行記(付 カタールW杯観戦記)その②(バルセロナ)

ス ペ イ ン旅行記カタールW杯観戦記)その②(バルセロナ

 

平成25年(2013年)8月17日~24日

令和4年(2022年)11~12月 

takachan

(18日)ホテルのビュフェで美味しい朝食、今日はバルセロナ世界遺産をめぐる。

カサミラ

      

サバトリョ

 ガイドの柄(つか)さんはバルセロナ在住14年、スペイン人の旦那様とお子様がお一人とのこと。バルセロナといえばガウディだ、実業家の邸宅として設計されたカサ・バトリョ(骨の家)、カサ・ミラ・・・ガウディ独特の、「自然と同化」した建築スタイルだ。動物や虫の姿を意識した曲線、光(採光)と風(通風)・・・分譲住宅のグエルニュータウングエル公園。さすがに当初は1戸も売れなかった、というエピソードもあるとか。夏の青空に映える鮮やかな色彩と独特の曲線美・・・。この住宅を実際に買いますか?と言われると、やはりちょっと躊躇しそうだが・・・、これもバルセロナを彩る歴史の一部となっている。

グエル公園

グエル公園からバルセロナ市内を望む

 続いてバルセロナを象徴する、サグラダファミリアへ向かう。ガウディが存命中の1882年に着工し、幾多の困難を克服しながら130年を経過した現在もなお工事が続いている。正式名称を聖家族贖罪教会という。日本の彫刻家 外尾悦郎氏が1978年から現場の作業に従事しておられ、2013年からは主任彫刻家として全体をとりしきる立場となっている。教会の外壁はキリスト教の教義・伝承に基づく見事な彫刻群でおおわれている。古い時代に建設・製作された箇所と、最近完成した箇所の石材の色の対比が印象的だ。柄さんの劇画風の名解説を聞きながら(無線でイヤホンに柄さんの声が聞こえてくる仕組み)内部をめぐる。

サグラダファミリア

外壁の彫刻群

 圧倒的な迫力を感じつつ見上げる大空間、鮮やかなステンドグラスの色彩・・・。教会の内部はまさに光の世界だ。天上界へと通じる演出を感じさせる、神聖な空間だ。しばしこの空気に気持ちよく浸りながら歩を進めるうちに、いつしか教会の地下空間に迷い込む・・・。はたして地上階にもどると、家内はじめツアーメンバーが行方不明になった私を探すさわぎの真最中・・・。たいへん失礼いたしました。しばし迷い子になっておりました。 

教会内部の、光の空間(祭壇前)

鮮やかな、ステンドグラス

  続いてミロ美術館へ。ミロという画家は、はたして芸術家か?それともイッちゃってる人でしょうか?・・と、柄さんの解説。スペイン内戦時の恐怖や不安のなかで、モンスターたちが飛んでいくような作品群を生み出したミロ。それが星や宇宙へと向かっていったことが、ミロがうつや神経症になることから救ったのでは・・・、と。星座シリーズなどの作品群、ミロは一枚の絵画の制作に数カ月をかけたという。これに対し同時代のピカソは、一日に数枚の作品を描いたとも。ちなみにミロは生涯一人の女性を愛したのに対して、ピカソは女狂い!?だったとか・・・。      

ミロ美術館 

ミロ、作品

 昼食は、カタルーニャ料理のお店La Bidへ。地元産スパークリングワインで乾杯!メインはフィデオリという、スペイン風のヤキソバ。これにアリオリソースという、ホワイトクリーム&ニンニクソースをまぶしていただく。これが結構美味い!レストランからは、遠方に青い地中海を望むことができる・・・。午後はバルセロナをあとにして、バスでフリーウェイを次の目的地バレンシアへ向かう。一面のブドウ、オリーブ畑やヒマワリの咲く田園地帯を進む。真夏の強い日差しに、ヒマワリの黄色がまぶしい。バレンシアはBarcelo Hotelに到着。夕食時には、ツアー仲間の皆さんと二度目の乾杯!&自己紹介。ご出身地は札幌から沖縄まで、新婚さん二組、家族連れが多数派。一人旅、友人同士もあり。料理は大きなパエリアだ。スペイン料理、美味しい! 食後ホテルの屋上に上がり、バレンシアの夜景を写真に収める。明日は朝からグラナダへのバス移動、バレンシアにもまたゆっくり来てみたい。    

大きな、パエリア

バレンシアの、夜景

つづく(次回、グラナダ