ギリシャ旅行記 その②(アテネⅠ)

ギリシャ旅行記 その②(アテネⅠ)

平成26年(2014年)8月16日~23日

(記録)令和5年(2023年)8月

takachan

(17日)まず向かう先は何といってもアテネの中心、アクロポリスパルテノン神殿だ。紀元前(BC)6世紀に造られた大理石による建造物で、その後オスマントルコによる侵略と破壊を経験し、その後のキリスト教化(ギリシャ正教)といった歴史を歩んできた。いままで教科書でしか見たことのなかったパルテノン神殿の実物が眼前に!現在は、いたるところで遺跡の修復作業が展開されている。

パルテノン神殿
(修復作業中)

アクロポリス内、修復中の神殿群より

となりのエレクティオン神殿を支えている女神像の柱(カリアティード)は、レプリカとのことだ。  (実物はアクロポリス博物館に収蔵中)

エレクティオン神殿と、カリアティー

カリアティー
現地はレプリカ(実物は、博物館に収蔵)

高台から一望される360度のアテネ市街の景観は圧巻だ。真っ青な空と海、丘にひろがる茶色い屋根の家々と、糸杉や、オリーブ、ザクロ、キョウチクトウといった木々のあざやかな緑・・。巨大な円形劇場やゼウス神殿、その先に拡がるのはアテネの街並みだ。

円形劇場

高台より、アテネ市街を望む

青空に映える、白いキョウチクトウ

白い大理石のオリンピック競技場では、ギリシャ国旗がひるがえっている。国旗の青と白の9本の縞は、オスマントルコからの独立戦争の際の ときの声を表現しているのだとか。またギリシャは日本と同じ「太陽の国」でもあります、とはジーナさんの解説だ。

オリンピック競技場

青と白の、ギリシャ国旗

大統領官邸の前では、衛兵の交代式がちょうど行われていた(18:00PM)。古風な衣装に身をかためた衛兵たちによる、ゆっくりとした若干ユーモラスな動作の交代式だ。

大統領官邸の、衛兵

衛兵交代式(大統領官邸前)

今日は夏休み中の日曜日で、道路がすいている。ジーナさんによる豆知識;アテネではどこを掘っても遺跡にぶち当たる。またアテネでの生活環境については、アパート家賃が日本円で月額4万円程度、それに対し月給が5~7万円というのがギリシャですとのこと。

現在は経済状態が悪く、失業者があふれている。にもかかわらず仕事がなくても税金をとられる。持家に対する税金も高い。医者が国外へ逃げてしまうという困った現象もおきている。一方で、国家公務員が多すぎて一つの仕事に5人がかり。また汚職がはびこっている・・・。問題の多い状況ということだ。

 (*ここで塩野七生著:「ギリシャ人の物語Ⅲ」からの一節・・民主政を創り出せば、衆愚政も創り出す。 市民全員の投票を実現すれば、不正投票も実現してしまう。オリンピックを発明すれば、ボイコットも発明してくれる。・・・後世に生きるわれわれは良いことも悪いことも、その多くをギリシャ人に負っているのである。・・・・・)

ロイヤルオリンピックホテルの、エントランス

宿泊するロイヤルオリンピックホテルにあらためてチェックインし一服したのち、夕食に出かける。今日は家内が調べてご推奨の、プラカ地区にあるTHANASISというレストランへ。

スマホ搭載のGPSの威力を発揮してGo-! プラカ地区の中心を散策しながら歩く。たしかにそこここに遺跡のエリアが現れる。

プラカ地区の、繁華街

繁華街の脇に、遺跡エリア

同 上、遺跡エリアの内部

道一杯に席を拡げたレストランやショップ。到着したTHANASISは当たり!!だった。ケバブ風の料理&ビール(FIX HELLAS)が美味しい!&安い。

 THANASIS(路上の席)

ビール(FIX HELLAS)

ケバブ風 肉料理

夕暮れの中、帰り道で家内がギリシャ楽器(ヴズーキ)のかわいいミニチュアを発見、購入する。家内が趣味で演奏するマンドリンの親戚のような楽器だ。私のほうはスポーツ・サッカー(*)ショップでギリシャのロゴ入りキャップを購入・・・。

ヴズーキのミニチュア 

スポーツショップ

(*ギリシャのサッカーは、結構強い。この年(2014年6月)のブラジルW杯では、日本と同じC組に入り、1勝1敗1分の勝ち点4でグループリーグを突破しベスト16になった。ちなみに日本は10人になったギリシャと0-0で引き分け、2敗1分でグループリーグ敗退)

Sports Graphic Number PLUS
ブラジルW杯総集編2014

長-い、一日でした。時差ボケ解消のためにも、はやめにゆっくり休む。 

つづく、次回その③(アテネから、デルフィ)

takachan