香港旅行記 その①(香港Ⅰ)
平成16年(2004年)8月9日~12日
付:昭和57年(1982年)6月 香港出張記
(記録)令和5年(2023年)11月
takachan
今回は約20年前の平成16年(2004年)に行った、香港旅行を振り返ってみたい。当時の香港は1997年に英国から中国に返還されて以来、「一国二制度」の原則のもと発展をとげつつあった。
しかしながら、現在 令和5年(2023年)の香港は、中国 習近平政権の覇権主義的政策の影響で「一国二制度」の原則が崩れ、民主主義勢力が抑圧されるという状況になっている。
この旅行記でその是非を論じるつもりはもとよりないが、一旅行者の眼を通じて見た歴史的事実としての当時の香港の状況を、感じたまま記述してみることとしたい。
実は香港には、さらに遡ること約20年前(現在からは40年前)の昭和57年(1982年)に、会社の出張で訪れた経験がある。
当時の香港は、植民地宗主国の英国から中国への返還という歴史的転換期を15年後に控えた、ある意味先行き不透明な状況にあった。そこでこの旅行記では、この二つの時点の比較についてもふれてみたい。
またこの二度の香港滞在中には、地続きの中国の都市「深圳」にも足を延ばす機会があった。結果、この深圳という都市の劇的な変化・発展をも眼にすることができた。この点についてもふれてみたい。
なお1982年時点の写真は、古くなったフィルムのネガをデジタル処理したものであり、若干画質が劣ることをご容赦いただきたい。
(2004.8.9)今年の夏休みは家内と香港旅行だ。
私にとっては22年ぶりの香港。当時の香港は中国への返還15年前、また一日旅行で行った深圳は経済特区指定2年目でまだ何もないに等しい段階。それらがどう変化しているのかを見るのも、今回の旅行の楽しみだ。
ANA、NH909便にて成田を出発、白ワインで乾杯!香港まで4時間半の空の旅、新設の香港国際空港に到着。
香港の都心へバスで1時間、ガイドの王(ワン)君のシャベリマクリ案内を聞きながら市街地を抜けて行く。高層のビル、マンションがかなり増えている。
香港島湾仔(ワンチャイ)にある、宿泊先のハーバービューホテルに到着。ここは何んとなく来た記憶があるようなないような・・・・、ロビーから大きなガラス越しに見える香港の水辺の景観、対岸の高層ビル群、20階の部屋からの眺望も同じく素晴らしい。
大きな船のわきを香港特有のジャンク船が行き交う、香港の情緒ただよう風景だ。有名なブルース・リー主演の映画「燃えよドラゴン」(1973年)の世界を思い出す・・・。
一旦落ち着いたのち、ホテル周辺の散策にでかける。JASCO(吉之島)のB1にて缶ビールとミネラルウォーター、豆菓子(これが美味い!)などを仕入れる。
夕食は、日本からの超ハードスケジュールツアー(確か、阪急交通社)のご年配一行に合流させていただき尖沙咀(チムサーチョイ)の潮州料理「潮州城酒楼」へ。フカひれのスープが絶品だ。
夕やみのビクトリアピークへバスで登る。もやがかかっているが100万ドルの夜景だ。ただ折からの省エネ機運で、照明自体減らされ気味。(今回は70万ドルくらいかな?)まあそれでもやはり素晴らしい。
以前と変わらぬ香港の繁栄ぶり、なつかしい景色でもある。超ハード組一行はこのあと「夜の香港」めぐりへ、明日はなんと「上海」へ向かうとか!!我々はホテルでゆったりと、中国ビールを飲みながら夜のハーバービューを味わう。
ここで1982年の香港の状況を振り返ってみよう。
先ず最初は夜景の比較から。 夜景の鮮やかさは・・、むしろ以前の方が光り輝くようだ。省エネなど気にしない時代だった。
つづく、次回その②(香港Ⅱ)
これまでの旅行記も、是非ご覧ください。
タイ旅行記(1997)
イタリア旅行記(2002)
韓国旅行記(2003)
スペイン旅行記(2013)
箱根旅行記(2021)
青森旅行記(2023)
takachan