平成14年(2002年)8月9日~16日
(記録)令和5年(2023年)3月
takachan
旅行記第3弾はイタリア旅行です。この旅行は約20年前になりますが、私にとってとても大切な思い出です。当時の記録メモと写真をもとにこの旅行記を書き起こしてみました。どうぞご覧ください。
(9日)2002年の旅行は家内とイタリアへ。実は一昨年(2000年)勤続25周年を記念して旅行券を(30万円)会社から頂戴しており、さて記念旅行はどこに行こうかと夫婦で思案したすえに決めたさきがイタリアだったのだ。
当時、会社の先輩たちの中でもイタリアを記念旅行先に選ぶ方が多く、私もその影響を多分に受けていた。また私にとっては、敬愛する作家である塩野七生氏の著書「ローマ人の物語」や「海の都の物語(ヴェネツィア共和国の一千年)」に触発されて、一度その現地を訪ねてみたいという気持ちが大きかったということも動機のひとつであった。
そんな話をすると、家内からは「私は学生時代に行ったことがある・・・」と言って自慢話を聞かされた。するとますます行ってみたくなる、ということなのであった。
本来は旅行券をいただいた翌年2001年の秋にでも出かけたいところであったが、この年の9月11日に起きたNYワールドトレードセンターでの航空機テロ事件の影響で自重をしていたのだ。
成田空港に集まったツアーメンバーは27名。てきぱきと注意事項の案内をするたのもしい添乗員は飯島嬢。搭乗したJL451便のジャンボ400は2時間遅れで出発、一路トランジット先のスイス・チューリッヒへ向かう。
ロシア上空を通過する半日のフライトで到着したチューリッヒは雹(ひょう)まじりの雨。われわれは真夏のTシャツ姿なのだが、ここでは毛皮のコート姿の人たちも。実は今年のヨーロッパは、というか世界中が異常気象におそわれている。
このツアーも本来の予定先のひとつであったヴェネツイアが異常な長雨の影響でほとんど水没している状況ということで、予定を変更してその代わりにピサとシエナが訪問先に加わっていた。行きたかったヴェネツイアは残念ながら次の機会に、ということだ。
スイス航空のJALコードシェア便にて、最初の目的地ミラノのマルペンサ空港へ向かう。ミラノでは27人分の荷物が何事もなく無事それぞれの手元へ、飯島さんいわく「これは珍しいことです、幸先いいですね」とのこと。
高速から夜のミラノ市街へ入る。古い石ダタミの道と、石造りの建物群、古い教会、・・その中をトラムが走り抜ける。街の中を歩く人影は少ない印象。
今まで見たことがないような、古い遺跡の多い街という感覚がする。宿泊先のホテル・グランドプラザは、有名なドゥオーモ(ミラノ大聖堂)の間近。古いホテルだが、四つ星のきれいなホテルだ。まずは時差ボケと移動のつかれをいやすためゆっくりと休む。
つづく、次回その②(ミラノⅠ)
週に2回のペースで掲載してまいります。
よろしくお願い致します。
これまでの旅行記も、是非ご覧ください。
スペイン旅行記(2013)