シンガポール旅行記 その④(ジョホールバール、帰国へ)

シンガポール旅行記 その④(ジョホールバール、帰国へ)

平成8年(1996年)8月28日~9月1日

(記録)令和5年(2023年)6月

takachan

(31日)今日はオプショナル・ツアーで、シンガポールとは狭い海峡を隔てたマレーシア・ジョホールバールへ。

ジョホールバールは、実は祖父が先の大戦で戦死をとげた土地でもある。孫として一度はそこを訪ねなければと、以前から考えていたのだ。

祖父は東京高等師範附属小学校の体育の教官であったのだが、太平洋戦争の末期になってこのジョホールバールへ日本人学校の教官として転勤してきていたのだ。詳しい状況はわからないのだが父から聞いた話によると、現地のゲリラから狙われて狙撃されたのだという。

会ったことは当然なく写真でしか見たことのない私の祖父ではあるが、自らのルーツである祖父が亡くなったという土地へきて思いをはせることは、ある意味当然の義務とも感じていたのである。 

ジョホールバール
(海峡の北側)

シンガポールからつづく緑の中のハイウェイをとばして、ジョホールバールへ。ツアーのガイドはテー(TE)さん。「車検のある国(シンガポール)から、車検のない国(マレーシア)に入りました・・・」との解説。

イミグレーション

大きな果樹園の見学からスタート。様々な種類のフルーツが植えられている。レモングラスの葉をスパッと切って「どうぞ匂いを嗅いでみて」と渡される。たしかにレモンの良い香りがする。このレモングラスには抗菌・殺菌作用があり、ほかにも消化促進や脂肪の分解促進効果などがあるとのこと。

熱帯のフルーツ:スターフルーツ

ココナッツウォーターの試飲や各種カレーの味見もさせてもらう。お土産物店のとなりでは、地元マレーシアの民族楽器の演奏と舞踊が披露されている。

マレーシア民族楽器の演奏

マレー語で「ジャランジャラン」というのは「散歩」という意味、「どうぞジョホールバールをジャランジャランしてください・・・」と。こうしたリラックスした感じで街を歩くことは、海外旅行の大きな楽しみであることも確かだ。

アブ・バカール・モスクは緑の丘の上に建つ美しい白いモスクだ。その東隣にはスルタン王宮博物館。ため息のでるような贅沢の極みをつくした宮殿だ。ここから望むジョホールバール海峡。この景色をバックに、家族三人の写真をTEさんに撮ってもらう。ジョホールバールへ来た証拠としても・・・。

アブ・バカール・モスク

スルタン王宮博物館

同 上

ジョホールバール海峡

(注4)ジョホール王国は、16世紀に成立したマレー半島南部を治めるイスラム教を奉じた王国だ。現在のマレーシアを構成する州のひとつであるジョホール州として現代につらなる王国であり、現在も世襲のスルタンによって王位が継承されている。(ウィキペディア

熱帯らしい突然のスコールにまたまたおそわれたなか、シンガポールへの帰途に就く。TEさんいわく「ハイビスカスの国(マレーシア)から、蘭(オーチャード)の国(シンガポール)へ帰りますよ・・・」

スコールの中、シンガポール

ハイウェイを走りながら、緑と白の植物・花々でおおわれた華やかな感じの車列とすれ違う。「あれは葬列です」とTEさん。お国柄によって、随分お葬式の形も違うものだなと思う。

シンガポールへ戻り、蘭(ラン)園を見学する。様々な品種の蘭を見ることができた。

今日の昼食はインドネシア料理店「LARJAR」、大きな緑の葉をお皿代わりにしたタイ米のカレーだ。とても良い味だ、美味しい。

インドネシア料理店「LARJAR」

チェックアウトまでにはまだ時間がある。もう少しタウンウォッチング(ジャランジャランだ)をしようということで、MRTに乗ってオーチャードから西方面へむかう。

街なかを、ジャランジャラン

同 上(ショッピングセンター)

チョッと腹ごしらえに街なかのタイ料理店へ。トムヤムクンヌードルとタイガービールで乾杯!辛くて美味い!変わったところではワニ肉を食べさせるお店、いったいどんな味なのか?!

ワニ肉を食べさせるお店

近くにアメリカ発祥の「プラネット・ハリウッド・シンガポールCOMING SOON!」の大きな看板。

ショッピングセンターをブラブラしてウィンドウショッピング・・・・・・。稲妻の光る中、夜の空港へ。

(1日)ANA902便で一路成田へ。楽しい旅だった。また良い旅を!

シンガポール国旗

マレーシア国旗

ジョホール王国国章 

おまけ、、シンガポール航空のCAさん

今回はANAを利用してのシンガポール旅行でしたが、その後2005年に会社の出張でシンガポールへ行った時の写真から、(撮影に快く応じてくれました)

つづく、次回その⑤(面白 写真編)