ギリシャ旅行記 その⑤(カランバカ、メテオラ)

ギリシャ旅行記 その⑤(カランバカ、メテオラ)

平成26年(2014年)8月16日~23日

(記録)令和5年(2023年)9月

takachan

(19日)カランバカのさわやかな朝、奇岩がハッキリとした姿で眼前に迫ってくる!すごい迫力だ。

美味しい朝食をいただき、今日はメテオラの修道院観光へ。まず訪問したのはバルラム修道院。まさに奇岩の絶壁の上だ。・・・

バルラム修道院

同 左 (絶壁の頂上に築かれている)

この地形はかつて海の底だった砂岩の層が6000万年前に隆起し、さらにこれを長い時間かけて雨水が浸食してできた地形だとのこと。まさに地球レベルの時間軸で考えないと、信じることができない形状だ。

この険しい地形が、俗世との関りを断って祈りと瞑想に生きるギリシャ正教の修道士にとっては理想の環境とみなされて、修道院群が建設されるようになったということだ。

同 上、(大きくオーバーハングした岩と、僧房) 

9世紀ころから単独で修行する僧がこの奇岩群の洞窟や岩の裂け目に住みついたのがはじまりで、組織的に修道院群が出来たのは14世紀ころという。バルラム修道院の礼拝堂も岩に大きな穴を掘って造られている。内部はギリシャ正教に独特なつくりで、荘厳な雰囲気だ。どこまでも青い空と、岩と、オレンジ色がかった壁と、・・驚きの連続だ。

奇岩上の修道院と、ふもとのカランバカの街

同 上

阿久津さんにお願いして修道院の絶景をバックにツーショットでパチリ。奇岩群の上から見下ろすふもとの街の茶色い屋根の家並みが美しい。街の中には緑の芝生のサッカー場も遠望される。

ワイン樽などの重いものを、人力で吊り上げるための大仕掛けなロープ昇降機がある。  

大仕掛けなロープ昇降機

同 上

崖をへだてた対岸の奇岩の上にも人の姿が見える。 こわくないのだろうか?

NHK学園 旅の写真展 入選作
題名:こわくないの?
-拡大してご覧ください、岩の上に人がいます!-

修道院を見学している観光客たちのわきを、独特の風貌をした修道士が通り過ぎていく。 ちょうど構えていたカメラの画面に入ってきたその姿をとらえる。(修道士にはカメラを向けないでくださいとのことだったが・・・)

通りすがりの、修道士
-バルラム修道院、中庭-

絶景ポイントのいくつかを撮影したが、その足場は、後から考えると冷や汗もののなんとも危ないものであった。

次にステファノス修道院をたずねる。道路面から入って、窓から下を見るとここもまた絶壁だ。

ステファノス修道院

同 上

同 上、窓から下は絶壁

同 上、中庭のイコン

修道院では多くの壁画を見学。荘厳な絵画群だ。 中にはキリスト者同士の殺し合いの場面などもあり、複雑な感じだ。

天井画(ステファノス修道院

壁画(バルラム修道院

壁画(ステファノス修道院

壁画の一部(バルラム修道院

聖書の一部(バルラム修道院

ちなみにギリシャ正教の十字架が二重になっているのは、キリストの足を添えるための添木がついているためだとか。阿久津さんも実は日本のニコライ堂で洗礼を受けられているとのこと。

 

つづく、次回その⑥(メテオラから、アテネへ)

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