京都 五山送り火の旅 その④(送り火当日Ⅱ:妙心寺ほか)

京都 五山送り火の旅 その④(送り火当日Ⅱ:妙心寺ほか

令和6年(2024年)8月15日~17日

takachan

(8月16日つづき)

朝食休憩後は、妙心寺を拝観する。妙心寺建武4年(1337年)創建の、臨済宗妙心寺派大本山妙心寺派は臨済宗の最大宗派で、寺院の数は全国3,800ヶ所を超えるという。妙心寺の境内にある塔頭寺院も46か所を数える。石庭で有名な龍安寺も、妙心寺の域外 塔頭寺院とのことだ。

塔頭(たっちゅう):禅宗寺院で祖師や高僧の死後その弟子が師の徳を慕って、大寺、名刹に寄り添って建てた塔や庵などの少院。やがて禅宗以外の宗派でも類する塔などを建立するようになった。(ウィキペディア

妙心寺 南総門
-ネット検索-

花園会館から見た、妙心寺境内

妙心寺 境内案内図
(拡大してご覧ください)

花園会館から、放生池わきの近道を通って妙心寺の 境内へ。

放生池

仏 殿

 鐘 楼
(順番に三回ずつ鐘をつける)

法 堂
-ネット検索-

法堂では、ちょうどお盆のお精霊送りの法要が行われている。

法 堂 へ

水塔婆を書いてくださる、和尚さんたち

法堂内の天井には、狩野探幽による雲龍図が描かれている。ここも撮影禁止のためネット検索から、、、

雲龍図(狩野探幽 画)
-ネット検索-

法堂のわきには、万一に備えて消火用の放水機も設置されている。

一旦花園会館へ戻って、おうどんの昼食をいただく。

午後からは、妙心寺塔頭寺院の「退蔵院」を拝観させていただく。「退蔵院」は応永11年(1404年)の建立で、画聖の狩野元信が作庭した枯山水庭園の 「元信の庭」が有名だ。

退蔵院

境内案内図
(拡大してご覧ください)

方丈(本堂)の庭

枯山水庭園「元信の庭」

枯山水と言いながら、緑が配置され庭の背景には常緑樹を植えている。いかにも画家が作庭したお庭、と 案内の方からの解説。

方丈内部から見た、お庭

方丈(本堂)には、国宝の「瓢鮎図」(ひょうたんなまずの図)が飾ってある。といってもこれは精巧な 模本(レプリカ)で、本物は京都国立博物館にあるとのこと。「小さな瓢箪で大きな なまずをいかに捕まえるか・・・」という禅の問題。

瓢鮎図如拙 筆)
日本最古の水墨画
-ネット検索-

一見不可能とも思えるこの問いかけに、京都の高僧31人の賛(回答)が上に並んでいる。ちなみに昔はナマズを「鮎」と表記していたと。「鯰」の字は後世のものだそうだ。今日でも、捕らえどころのない人のことを「瓢箪なまずのような奴だ」という。

方丈の廊下にあった、鶴の絵

鹿の絵

方 丈

瓦の上にも、瓢鮎

陰の庭

陽の庭

余香苑
中根金作氏設計)

ひょうたん池(同上、内)

茶席の「大休庵」に上がらせていただき、一服の茶を頂戴する。

大休庵

茶室の、掛軸

先にお菓子をいただきます
-瓢鮎のお菓子-

抹茶
(美味しくて、二杯いただきました)

*ちなみにtakachanは祖母が表千家の師範で、 学生時代にお点前を習いました。        (もうすっかり忘れてしまいましたが・・・)

つくばいと、水琴窟

退蔵院を辞し、妙心寺の広い境内にもどってしばし 散策をする。

妙心寺、法堂を再び

仏 殿

改修工事中の、大庫裡

佐久間象山の、碑

塔頭寺院の多くは非公開となっている。その門構えだけを、いくつか、、

大通院

春光院

麟祥院

東海庵

聖澤院

智勝院

天球院

夕日もだいぶかたむいてきた。このあたりで戻ることにする。

カエデの大きな木
(紅葉はさぞかし美しそう)

放生池には鷺の姿が、、、

今夜の「五山送り火」前の腹ごしらえは、五山送り火特別料理だ。
つづく、次回その⑤(五山送り火
takachan